2025年度に新潟県へ寄港するクルーズ船が計29回と過去最多になる見通しだ。インバウンド(訪日客)をまとめて誘客できるクルーズ船は、寄港地での消費による地域経済への波及効果が期待される。ただ、県内で5万トン超の大型船が入港できるのは新潟東港(聖籠町)に限られ、周辺観光地への2次交通の課題もある。誘致活動に注力する県港湾振興課は「受け入れ環境や交通アクセスも考える必要がある」としている。(報道部・奥村直之)

 県内では、新潟市の新潟西港、聖籠町の新潟東港、佐渡市の両津港と小木港、上越市の直江津港の計5港でクルーズ船を受け入れている。新型コロナウイルス禍前の寄港回数は各年度20回前後で推移。感染禍で入国制限をした20年度は22回を予定していたが...

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