柏崎市の予約制乗り合いタクシー「あいくる」の車内。AIが作成した経路がタブレット端末に表示される=柏崎市
柏崎市の予約制乗り合いタクシー「あいくる」の車内。AIが作成した経路がタブレット端末に表示される=柏崎市

 人口減少やドライバー不足で地域の公共交通の維持が課題となる中、県内の自治体で、人工知能(AI)を活用した予約制乗り合いタクシーなどオンデマンド交通の導入が相次いでいる。AIが効率的な運行経路を作るのが特徴で、柏崎市など9市が実施。きめ細かく地域を回れるようになり、住民の評価も高いと手応えを得ている。一方で予約が集中し、望んだ時間帯に乗りにくいといった課題も出てきている。

 柏崎市の柏崎総合医療センターに、色鮮やかな絵があしらわれたワゴン車が到着した。予約制の乗り合いタクシー「あいくる」だ。利用した市内の女性(92)は「タクシーは料金が高いし、バスは停留所が遠くて歩けない。通院や買い物に重宝して...

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