解剖体慰霊祭で献花する新潟大学の学生ら=新潟市中央区
解剖体慰霊祭で献花する新潟大学の学生ら=新潟市中央区

 解剖実習などのために献体した故人の冥福を祈る慰霊祭が、新潟市中央区の新潟大旭町キャンパスで営まれた。遺族や学生、教職員らが参列し、2024年度に献体した109人に花を手向けた。

 今年で115回目となった9日の慰霊祭には349人が参列。生前に意思を示し、献体した人はこれまでに2万2603人に上る。

 佐藤昇医学部長は「解剖という人生最後の貢献をされた方々に敬意と感謝をささげる」と謝辞を述べ、「社会の人々の協力によって学べることを意識してほしい」と、学生に向けて呼び掛けた。

 歯学部3年の学生(21)は「実習で献体された方の人生が垣間見え、医療人としての意識が芽生えた。改めて多くの人に感謝し、勉学に...

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