弾圧、サイバー犯罪拠点…独裁化するカンボジアの現状知って　元女性省大臣が新潟国際情報大学で講演

　独裁化が進むカンボジアの現状を知ってもらおうと、民主化活動を展開するカンボジア元女性省大臣のムー・ソックフオさん（７１）が、新潟市西区の新潟国際情報大で講演した。抑圧やサイバー犯罪の拠点化が進んでいるとし、「カンボジア国内だけでなく、国際的な問題になっている」と訴えた。

　ソックフオさんは１９９８〜２００４年に、フン・セン前首相が率いる連立政権下で女性・退役軍人省の大臣を務め、人身売買対策などに尽力。その後、政権と対立し、現在は米国に亡命して民主化と人権擁護活動に取り組む。

　講演は２０日にあり、学生約１２０人が参加した。ソックフオさんは旧ポル・ポト政権による大量虐殺の歴史や、フン・セン前首相と...