小林達雄さん
小林達雄さん

 2027年、国内では37年ぶり2回目の開催となる国際園芸博覧会(グリーンエキスポ)が横浜市で開催される。縄文文化を世界に発信するNPO法人「ジョーモネスクジャパン」(長岡市)は、会場に火焰型土器のモニュメントを展示しようと取り組んでいる。グリーンエキスポでなぜ縄文なのか、NPO法人の理事長で国学院大名誉教授の小林達雄さん(87)に展示の意義や現在に通じる「縄文の思想」について聞いた。(報道部・平賀貴子)

-火焰型土器のモニュメントにはどんな意味がありますか。

 「火焰型土器は、現代とは異なる縄文人の世界観を表現している象徴的な存在だ。モニュメントを目で見ることで、その哲学に触れられる効果がある。日本で育まれた縄文の思想を火焰型土器という象徴的な存在を通してPRしたい」

-縄文の思想とは。

 「縄文時代は...

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