
メチル水銀が流れ出た旧鹿瀬工場の排水口を視察するイタイイタイ病被害者団体の関係者ら=21日、阿賀町
四大公害病の一つで、富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病の被害者団体などが21日、新潟水俣病が起きた阿賀野川流域を視察した。阿賀町にある原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場の排水口などを巡り、今なお差別や偏見に苦しむ被害者がいる現状に耳を傾けた。
イタイイタイ病対策協議会と神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会の23人が参加。新潟水俣病の原因となったメチル水銀が流れ出た排水口や、かつて企業城下町として栄えた阿賀町鹿瀬の街並みや県立環境と人間のふれあい館(新潟市北区)などを視察した。
阿賀町を案内した新潟水俣病共闘会議の高野秀男幹事長(74)は、差別や偏見を恐れ、...
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