
新発田市議会6月定例会の一般質問で答弁する二階堂馨市長=6月中旬
新発田市の副市長に7月1日付で財務省出身の渡邉毅さんが就任し、副市長を2人体制とする人事を巡り、市議会6月定例会で議論が交わされた。迅速な政策決定を重視し、増員に否定的とみられた二階堂馨市長の「変節」ではないかと複数の市議が質問。二階堂市長は「国とのパイプ役が期待できる、またとないチャンスだ」と意義を強調した。
「政治的信念が変わったのか」。16日の一般質問で、市議の1人が投げかけた。二階堂市長は2024年6月定例会の一般質問で、副市長の複数制に関し「現時点では考えていない」と答弁していたためだ。
10年の初当選以降、副市長を2人から1人に減らし、部長制を廃止するなど矢継ぎ早に組織改正を断行...
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