
県警が警察官採用試験の受験者の確保に腐心している。受験者数は10年間で3分の1以下に減り、倍率も低迷。進む少子化や民間との競争に加え、若者が警察官の業務や警察学校に抱く「厳しい」との印象が要因とみられる。県警は、警察学校のイメージアップや受験内容の見直し、若手警察官によるPRなどに力を入れている。
「ここが楽しい所だと知ってほしくて招待しました」。新潟市の専門学校生を対象にした5月の体験入校で、県警察学校(新潟市西区)の左京秀明学校長は生徒らを笑顔で迎えた。
参加者に対し、教官は警察学校で入ることになる寮を案内し「スマホも使えます」と自由度を説明。暮らしぶりを聞かれた初任科生は「細かい規則は...
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