
新潟水俣病の原因企業レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)が、被害者団体が被害救済を求めて申し入れていた要請に文書で回答したことが4日、分かった。解決へ向け「真摯(しんし)に取り組む」などとしたものの、具体策には触れなかった。また、レゾナックは、母親の胎内でメチル水銀の影響を受けた胎児性水俣病患者の古山知恵子さん(60)=新潟市北区=が社長との面会を求めて書いた手紙には、「対応しかねる」と返答した。
申し入れを行っていたのは、新潟水俣病共闘会議や阿賀野患者会など5団体。先月、都内でレゾナック幹部と面会し、1カ月以内の回答を求めていた。4日に回答文書が届いた。...
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