
レゾナック・ホールディングスとの面会のため会場に入る新潟水俣病被害者と支援者ら=5日、東京都
新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の原因企業レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)は5日、公式確認から60年が経過してもなお救済されていない被害者が残されているとして、被害救済に向けた「何らかの対応」を検討し、1カ月以内に文書で回答する意向を示した。東京都内で行った新潟水俣病被害者団体との面会で、レゾナック幹部が伝えた。
新潟水俣病阿賀野患者会によると、非公開での面会にはレゾナックの総務部長らが出席。被害者団体側は被害者全員の早期救済の実現などを訴えた。
レゾナック幹部は、...
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