力強いパフォーマンスが魅力の「アフリカン・ハンド・ヴォルテージ」
力強いパフォーマンスが魅力の「アフリカン・ハンド・ヴォルテージ」

 ポップサーカス新潟公演(BSN新潟放送主催、新潟日報社共催)が新潟市中央区鐘木の会場で7年ぶりに開かれている。愉快に観客と触れ合う道化師に、息をのむアクロバットの数々…。テントの中は連日、大盛況だ。前回の新潟公演からパワーアップした演目や、国際色豊かな出演者と、活躍が光る日本人パフォーマーたちを紹介する。(2回続きの1)

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◆アクロバットにくぎ付け

 超人技に目がくぎ付けになった。エチオピアからやってきた屈強な男たちが見せる肉体だけを使ったアクロバットパフォーマンス「アフリカン・ハンド・ヴォルテージ」。県内では初めての披露だ。

 1人が肩の上に乗り、さらにその上にもう1人が乗り、タワーを作ると、最上段からバック転をしたり、体をひねったりして飛び降りるパワフルな芸が売りだ。メンバーのチェルネットさん(26)は「人間の力だけを使う技ばかりで練習は大変だ」とほほ笑む。

 演技の途中ではエチオピアの民族的なダンスも披露する。リーダーのジェイコブさん(26)は「全ての瞬間で僕たちのパッションを感じられると思う」と胸を張る。

空中に高く舞い上がるパフォーマンスを披露した「アフリカン・ハンド・ヴォルテージ」

▽口にくわえた短剣に…!?

剣を口にくわえ、絶妙なバランスでガラスを置く「エアリアル・ソード・バランシング」

 口にくわえた短剣にさまざまなものを載せるバランスの曲芸「エアリアル・ソード・バランシング」も新顔。ベトナム出身のチュー・ティ・カイン・フエンさん(28)が披露する。

 短剣の先に、長剣を載せ、さらにその上にグラスを置く。チューさんは「頂点のグラスに意識を集中するのがこつ」と語る。それだけでは終わらず、そのままリボンにつかまって空中に上がる。左右に揺れるリボンの上で、グラスを落とさずにY字バランスを決める妙技は圧巻だ。

空中で繰り広げるバランスの妙技「エアリアル・ソード・バランシング」

▽ジャグリングがパワーアップ!

陽気なメキシコ人トリオが見せる「ジャグリング」

 定番の曲芸「ジャグリング」もパワーアップした。前回登場したメキシコ人兄弟のマルコさん(47)とカルロスさん(43)に加えて、いとこのアントニオさん(27)が仲間入りし、観客のテンションを盛り上げている。

 「3人になってもっとエキサイティングになった」とマルコさん。ステージの合間に観客の笑いを誘うクラウン(道化師)も務めるようになった“二刀流”のカルロスさんは大忙しで「自分に特に注目して」とおどけた。

ジャグリングで観客を魅了したメキシコ人トリオ

 3人のお薦めは頭にかぶった帽子を奪い合いながらジャグリングをするパフォーマンス。アントニオさんは「観客のみなさんの拍手を聞くから毎日頑張れるんだ」と話し、多くの観客の来場を心待ちにしている。

(報道部・佐藤薫)

◆会期 8月30日まで(毎週火曜日は休演)
◆前売り入場券(8月8日まで、NIC新潟日報販売店などで販売) 大人3000円、子ども2000円 当日券は各500円増し
◆会場 新潟市産業振興センター前大テント(新潟市中央区鐘木)
◆問い合わせ 新潟公演事務局、025(250)1063