「一丁ブランコ」を披露する丹原順菜さん
「一丁ブランコ」を披露する丹原順菜さん

 ポップサーカス新潟公演(BSN新潟放送主催、新潟日報社共催)が新潟市中央区鐘木の会場で7年ぶりに開かれている。愉快に観客と触れ合う道化師に、息をのむアクロバットの数々…。テントの中は連日、大盛況だ。前回の新潟公演からパワーアップした演目や、国際色豊かな出演者と、活躍が光る日本人パフォーマーたちを紹介する。(2回続きの2)

 ポップサーカス新潟公演では、メキシコやエチオピア、ウクライナなど世界各国からパフォーマーが集う。その中で子どもの頃からの夢をかなえた日本人パフォーマーたちがステージでひときわ輝きを放っている。

▽大技次々、一丁ブランコ

 丹原(たんばら)順菜さん(30)=愛知県出身=が披露するのは、ステージ上につるされたブランコの上でさまざまな演技を見せる「一丁ブランコ」だ。

「一丁ブランコ」を披露する丹原順菜さん

 複数のブランコを使う空中ブランコと違い、1人で演技をする。観客席の上まで振り上がるブランコから、両手両足を離して体をひねり、再びブランコにつかまるなど、観客の頭上で次々と大技を繰り出す。

 丹原さんは高校3年生の時に見たサーカスに心を奪われ、卒業後に入団した。10年近い修業の末にソロパフォーマンスの舞台にたどり着いた。「新潟に来るのは2回目だが、それまでに大きな夢だったソロの演目をつかむことができた」と瞳を輝かせる。

▽目が離せないリボンアクロバット

リボンアクロバットを披露する、室井成輝さん(右)と増野さんごさん

 天幕から伸びるリボンにつられた男女ペアが、空中で見せる円舞「リボンアクロバット」は、室井成輝さん(21)=福岡県出身=と増野さんごさん(21)=群馬県出身=が演じる。

 高校生で初めて見たサーカスに「人間にこんなことができるんや」と感動した室井さんと、中学時代に見て「一番印象に残っていて、ずっとやりたかった」という増野さん。けがの絶えない厳しい練習に取り組み1年前から客に披露できるようになった。

 ロマンチックで優雅なパフォーマンスだが、時に息をのむアクロバットがあり目が離せない。

 室井さんは「もっと練習して新しい技を繰り出していきたい」と意気込む。増野さんは「世界のどこでもパフォーマンスできるようなレベルになりたい」と向上心は尽きない。

 室井さんは「見たことがない人もある人も何度も来て、サーカスの世界に浸ってほしい」と呼びかけた。

リボンアクロバットを担当する、室井成輝さん(右)と増野さんごさん

=おわり=

◆会期 8月30日まで(毎週火曜日は休演)
◆前売り入場券(8月8日まで、NIC新潟日報販売店などで販売) 大人3000円、子ども2000円 当日券は各500円増し
◆会場 新潟市産業振興センター前大テント(新潟市中央区鐘木)
◆問い合わせ 新潟公演事務局、025(250)1063