佐渡市羽茂で24時間降水量が観測史上最大…7日の佐渡や下越200ミリ予想
新潟県内は6日、停滞した前線の影響で佐渡市や下越地域を中心に激しい雨が降った。新潟地方気象台は7日朝にかけ、発達した雨雲が連なる「線状降水帯」が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
6日の各地の動きなどをまとめた。
新発田市、関川村
6日午後8時35分、新発田市と関川村が新たに土砂災害警戒情報の対象になった。村上市、佐渡市、胎内市の警戒は継続されている。新発田市は午後9時15分、新発田市菅谷地区(上荒沢、溝足、下中山)加治川地区(小国谷、貝屋、金山、境、横岡)計278世帯675人に避難指示(警戒レベル4)を発令した。
関川村も金俣集落、幾地集落に避難指示を発令した。また、土砂災害警戒区域に対し高齢者等避難を発令した。
村上市
新潟地方気象台は6日午後5時40分、村上市に土砂災害警戒情報を発表した。
村上市では午後6時過ぎ、神林地域の6地区(飯岡、山田、松沢、南大平、河内、指合)計278世帯、785人を対象に避難指示(警戒レベル4)が発令された。また午後6時半過ぎ、荒川地域(花立、貝附、梨木)に高齢者等避難(警戒レベル3)が発令された。午後7時ごろ、神林地域(桃川、上助渕、下助渕、志田平、小岩内、川部、湯ノ沢、山屋、里本庄、七湊)も高齢者等避難の対象地域になった。
神林地域の2カ所と荒川地域の1カ所に避難所を開設し、市内の別の地域に自主避難所を4カ所設けた。
佐渡市
佐渡市は6日午後4時、大雨による河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まっているとして、羽茂、赤泊、小木地区の全域2977世帯7100人に避難指示を出した。小中学校や行政サービスセンターなど計6カ所に避難所を開設した。

大雨で開設された避難所に身を寄せる住民=6日、佐渡市
新潟県
新潟県内で線状降水帯が発生する恐れが高まっていることを受けて、県は6日、庁内に設けた大雨に関する情報連絡室会議を警戒本部に格上げした。県民に自宅近くのハザードマップを確認するとともに、早めの避難を呼びかけている。

県の情報連絡室会議=6日、県庁
大雨で県に警戒本部が設置されるのは2022年8月の県北豪雨以来。警戒本部への移行に先立ち、県庁で開かれた情報連絡室会議では、6日夜遅くから7日朝にかけて線状降水帯が発生する恐れがあるとして、警戒を強めることを確認した。
県危機対策課の川辺英昭課長は報道陣の取材に「『自分は大丈夫だ』という偏見を捨て、自らの命は自ら守るという意識を持って避難行動につなげてほしい」と話した。
新潟地方気象台
新潟地方気象台は6日、夜遅くから7日朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があると発表した。
前線が北陸地方に停滞しており、7日には南下する見込み。新潟県では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響を受けるため、7日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨の降る所があり、大雨となる所があるという。
下越、佐渡では、7日夕方にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けている。
6日正午から7日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、
下越 200ミリ
中越 120ミリ
上越 80ミリ
佐渡 200ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF・Windy)
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