新潟地方最低賃金審議会(会長・長谷川雪子新潟大准教授)は6日、2025年度の新潟県の最低賃金(最賃)改定について、現在の時給985円を65円引き上げ、1050円とするよう新潟労働局の福岡洋志局長に答申した。引き上げ額は24年度の54円をさらに上回り、時給で示すようになった02年度以降で過去最大。答申額は県内で初めて1000円を超えた。改定額は10月2日から適用される見通し。

 引き上げは16年連続。厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会が示した新潟県の引き上げ目安の63円から2円上乗せした。物価上昇が続き、労働者の食費や光熱水費が増えていることなどが考慮された。

 審議会の専門部会で7月末...

残り1777文字(全文:2077文字)