
土砂が流れ込んで損壊した住宅=12日、佐渡市杉野浦
低気圧や停滞する前線の影響で、県内は佐渡や下越で10〜11日に大雨となり、12日は上中越でもまとまった雨が降った。佐渡市羽茂では12日までの48時間降水量の最大値が216・0ミリと、平年の8月の1・5倍超となる降水量を観測。土砂災害もあり、佐渡市では一部で住宅の損壊や断水が発生、一時孤立する地域もあった。人的被害はなかった。13日以降は天候が回復する見込み。
新潟地方気象台によると24時間降水量の最大値は、11日に新潟市東区で128・0ミリと8月の観測史上最大を記録。12日は新潟市中央区で70・5ミリ、長岡市で67・0ミリ。上越市大潟では92・5ミリと、県内44観測地点で最も多かった。
北陸地方整備局によると県内では12日午前9時時点で、6件の土砂災害が発生した。
佐渡市によると11日、赤泊地区杉野浦で住宅1棟に土砂が流れ込んで損壊したほか、莚場で市道のり面が崩落して道をふさぎ、4世帯が一時孤立した。羽茂亀脇では配水管の流出による断水が起き、給水車などで対応。12日午後5時現在、県道佐渡一周線など7カ所が通行止めになっている。

柏崎市ではJR北条駅近くの北条踏切手前で、県道が長さ、幅ともに約4メートルにわたり陥没し、12日朝から周辺で通行止めとなった。大雨で道路下の水管が破損したためとみられる。
気象台によると、13日午後6時までの24時間降水量は、県内全域のいずれも多い所で40ミリと見込まれている。
◆「早く収まって」被災住民から不安の声・佐渡市
10日から11日にかけて、...
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