
3月にJR越後線の新駅・上所駅(新潟市中央区)が開業した新潟市で、もう一つの新駅構想があるという。江南区の二本木地区にJR信越線の「江南駅(仮称)」を設けるというものだ。市内には「上所駅の次は江南駅」という声もあるが、構想が市民に広く知られているわけではない。どんな構想なのか、実現性はあるのか、調べてみた。(報道部・計良草太)
まずは新駅構想のある現場、二本木地区を訪れた。田園地帯の中に住宅や企業などが立ち並ぶ。大手パンメーカー、山崎製パンの大きな工場からは甘く香ばしい匂いが漂う。
地区内を歩くと、人通りは決して多くはない。新潟市の住民基本台帳人口(今年7月末時点)によると、二本木1〜5の人...
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