上越市長選(10月26日投開票)は19日で告示まで2カ月となり、計6人が出馬する混戦模様になりそうだ。6月末までに出馬を表明していたのは現職と元職の2人だったが、7月中旬以降のわずか1カ月間に4人の新人が相次いで名乗りを上げ、構図は一変した。異例の事態に、関係者からは戸惑いとともに「候補者が調整されるのでは」との見方も出ている。

 1971年の市発足後、最多の立候補者は3人。県選挙管理委員会によると、記録が残る47年以降、県内市長選の最多は5人で6人となれば更新する。

 上越市長選を巡っては、4月に元職で市議の宮越馨氏(83)が集会で出馬を宣言し、6月に現職の中川幹太氏(50)が会見で出馬を表明した。

 一騎打ちの可能性も取り沙汰されていたが、7月中旬に安田佳世市議(34)が立候補に向けて調整しているのが判明したのを皮切りに、元市議会議長で市議の石田裕一氏(62)、元外務省職員で駐ハンガリー大使などを務めた小菅淳一氏(73)が相次ぎ名乗りを上げた。今月13日には元参院議員の風間直樹氏(58)が6人目となる出馬意向を明らかにした。

 当初は...

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