
「きょうはご機嫌だね」などと声をかけながら男性の髪をカットする板谷順子さん=新潟市南区
発達障害などのため、じっと座るのが難しい、バリカンが苦手といった人が安心してヘアカットを受けられるよう、サービスを提供する理美容室が県内で増えつつある。見通しが立たないことが不安な特性を持つ人に対し、事前に手順を説明するなど工夫を凝らす。利用者は、障害に理解のある店が見つからず苦労することもあり「こうした店が増えてほしい」とさらなる広がりを期待している。
「もうすぐ終わるよ」。新潟市南区の「理容ホンナ」で、店長の板谷順子さん(54)が広汎性発達障害がある...
残り1073文字(全文:1303文字)