
薬物標本について説明する保護司会のメンバーと、標本をじっくりと眺める子どもたち=南魚沼市浦佐
小学生への薬物乱用防止の啓発に、南魚沼地区保護司会が力を入れている。犯罪や非行をした「保護観察対象者」に薬物使用者が一定数いることに危機感を抱き、薬物の危険性と自分の身を守る方法を小さいうちから知ってもらうべきだ、という思いから始めた。保護司会は「薬物は一回の使用でも脳や体が壊れる。何かあったら一人で悩まず、家族や先生に相談してほしい」と呼びかけている。
南魚沼市浦佐の浦佐小学校で7月中旬、大麻や合成麻薬MDMAなどの「薬物標本」が6年生34人の前に広げられた。保護司会のメンバーが薬物を乱用すると、幻覚や妄想などの症状が現れ、薬物をやめられなくなり、自分だけでなく、家族や周りの人も傷つけることになると説明した。
児童は...
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