花角英世知事に意見書を手渡す井上智美代表監査委員(右)=28日、県庁
花角英世知事に意見書を手渡す井上智美代表監査委員(右)=28日、県庁

 県監査委員(井上智美代表監査委員)は28日、県の7企業会計の2024年度決算について「おおむね適正に運営」と評価した意見書を県に提出した。県立13病院が対象の病院事業については、物価高騰や給与費の増加などで過去最大の46億円の赤字となり「経営危機が深刻さを増している」とし、経営改革を着実に進めることを求めた。

 審査したのは病院、基幹病院のほか、電気、工業用水道などの企業会計決算。県庁で井上氏ら監査委員4人が花角英世知事に意見書を手渡した。

 病院事業に対しては各病院の機能や規模の適正化を通じた職員数の見直し、物価高騰に対応するため国に財政支援を求めることなどを提言。井上氏は「医療再編や機能分担...

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