
県新発田地域振興局発注工事を巡る官製談合事件を受け、県が設置した外部有識者会議は1日、再発防止に向けた提言などを盛った報告書をまとめ、花角英世知事に提出した。歴代部長間の引き継ぎについて「予定価格を教示する仕組みなど具体的な引き継ぎはなかったと考えられる」とし、組織的関与を正式に否定。ただ、歴代部長が誰にも相談できず違法行為をしていたことから、相談体制が不十分だったと県の組織上の問題点を指摘した。
有識者会議は県の内部統制の課題などを検証するため、2024年6月から計9回開催。報告書を受けた県は、利害関係者との会食を原則禁止するなどルールを厳格化し、公益通報制度の周知を徹底するなど再発防止策に注力する。
報告書では、...
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