県新発田地域振興局発注工事を巡る官製談合事件で、県の外部有識者会議は7月31日、報告書の概要をまとめた。座長の中村葉志生(はしお)・立命館大大学院客員教授は会合後、談合は組織的ではないが、個人間での引き継ぎを想起させる裁判記録もあったことから、今後知事に提出する報告書では、長年談合が続いた組織上の課題を指摘する考えを示した。秋までに花角英世知事に報告書を提出する。

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