
どらの模様がうっすらと入った「どら焼き」。薄緑色の包装紙でくるんで提供される=妙高市朝日町1
2025年は「昭和100年」に当たる。昭和といえば戦後、焼け野原からの復興を果たし、高度経済成長で生活水準が向上した。平成、令和と移り変わった今でも、古き良き昭和を感じさせる場所が残っている。上越地域の昭和レトロにスポットを当てた。(5回続きの4)
<3>妙高温泉共同浴場大湯(妙高市)昭和から変わらない癒し空間♡
上越市と妙高市の朝市で、名物として親しまれている菓子がある。直径5センチほどで、見た目は小ぶりな大判焼きのよう。名前は「どら焼き」。店先で鋳物の焼き型に生地を流し、あんこを入れ、たこ焼きのように器用にピックを使ってくるりと返して焼き上げる。
販売しているのは上越市東本町3の町田商店。...
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