県議会
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 石破茂首相が退陣の意向を示したことを受け、新潟県関係の自民党国会議員らは「党が分断されなくて良かった」と安堵し、総裁選による党の立て直しを期待した。野党第一党の立憲民主党議員は「政治空白を早く終わらせてほしい」と冷ややかに見守った。

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 総裁選前倒しの是非を決める書面の提出が8日に迫り、自民党内は緊張が高まっていた。これまで賛否を表明してこなかった小林一大参院議員(新潟選挙区)は「前倒しを求める人の氏名公表は党の分断を招く。そうならなくて良かった。英断に敬意を表したい」と辞任表明を歓迎した。

 自民県連会長の佐藤信秋・前参院議員は「参院選の総括で『解党的出直し』とした以上、執行部がやめるのは自然の流れ」と受け止めた。今後について「ガタガタした態勢を整え直せる人を、省略型でなく(党員・党友投票を含む)フルバージョンの総裁選で選びたい」と語った。

 総裁選前倒しを求めてきた財務副大臣の斎藤洋明衆院議員(比例北陸信越)も「総裁は代わったが自民党は変わらず、となってはならない。総裁選は党員一人一人の意見を聞くべきだ」と強調した。

 一方、立民県連代表の西村智奈美衆院議員(新潟1区)は「戦後80年談話や政治と金の問題に決着を付けたくない人たちに(石破首相は)降ろされた。自民の体質は変わっていない。一刻も早く政治空白を終わらせてもらいたい」と話した。

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