新潟県内は10日、本州付近に停滞する前線の影響で大雨となったほか、各地で突風が吹いた。上越市で住宅の屋根がはがれるなどの被害があり、けが人が出た。新潟地方気象台は、11日も夕方にかけ大雨が続くとして注意を呼びかけている。
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10日の1時間降水量の最大値は午後9時現在、村上市(高根)で49・5ミリ、新潟市中央区で40・0ミリ、上越市(安塚)で33・0ミリなど。最大瞬間風速は魚沼市(小出)で22・9メートルと地点の観測史上最大を記録。上越市(安塚)も20・4メートルと9月の最大値を更新した。
上越市では三和区を中心に、住宅や車庫など少なくとも建物計17棟で、屋根や外壁が吹き飛ぶなどの被害が確認された。男性2人が軽傷を負った。
県によると、新潟市中央区の県立自然科学館で雨漏りがあり、電気設備などの点検のため11日以降、臨時休館する。
JR東日本新潟支社によると、県内各路線の特急と普通列車の計35本が運休、48本に遅れが生じ、約1万8千人に影響した。
気象台によると11日の県内は雷を伴い、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込み。昼前にかけて落雷や竜巻など激しい突風に注意が必要としている。午後6時までに予想される24時間降水量は、それぞれ多い所で下越と佐渡で100ミリ、上中越で80ミリ。
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