
母ミヨシさんへの思いや北朝鮮での暮らしを曽我ひとみさんが語ったセミナー=11日、新潟市中央区
佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(66)が11日、通信制の「ヒューマンキャンパスのぞみ高校」の生徒たちを前に新潟市中央区の市民プラザで講演した。曽我さんは「一分一秒でも早く救出してほしい」と一緒に拉致された母ミヨシさん=失踪当時(46)=らの帰国を願った。
県が若者向けに開く拉致問題啓発セミナーの一環。会場とオンラインで計約400人が聞いた。
曽我さん親子は1978年8月12日に佐渡市で拉致され、ひとみさんのみ2002年に帰国した。
曽我さんは北朝鮮での生活を振り返り、医療設備の脆弱(ぜいじゃく)さを懸念した。当時、一般の人は高度医療を受けられず、治療できない病気もあったと説明。「人の命が...
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