新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(89)が27日、川崎市で報道陣の取材に応じた。この日公示された衆院選について「拉致問題に対して何にも聞こえてこない。大変なことなんだと(候補者らが)口に出さない」と論戦の低調さを懸念した。
早紀江さんは、拉致問題の解決に意欲を示す高市早苗首相に「期待していた」という。だが衆院が解散して総選挙となり、「難しいことは分からないが、なんで今解散なさるのかなって心配で、ハラハラしながら見ている」と話す。
早紀江さんは、めぐみさんとの再会がかなわないまま、2月4日で90歳になる。「信じられない。こんなに長い年月訴え続けて、何をしてきたんだろう。もう終わりかな」という思いに駆られる。
日朝交渉には進展の兆しが見えない。「北朝鮮は『(日本は)何もできない。だんだん忘れて、言わなくなる』と思っていると思う」と悔しさをにじませる。そして「こんな国で本当にいいんでしょうかと力の限り言いたい。何をしてるんですかと政府に聞きたい」と声を強める。
日朝首脳会談が開催された場合は「(現地に)行きたい」という。3年前に倒れたこともあり、国内でも遠出は控えているが、「顔を見て、親として思いを伝えたい。もう、どうなってもいい」と語った。













