新潟県は6日、クマによる人身被害が広がる恐れがあるとして、県独自のクマ出没警戒警報を最高レベルの「特別警報」に引き上げた。出没・目撃件数と人身被害件数がいずれも過去最多ペースとなっており、県鳥獣被害対策支援センターは「今年は特に注意が必要。山などクマがいる場所での活動は控えてほしい」と呼びかけている。

 特別警報の発令は2023年10月以来3回目。今年は人身被害が既に10件に上り、民家周辺で襲われる例も目立つことから発令を決めた。餌となるブナの実が凶作だといい、今後の被害拡大が懸念されている。

 県によると、...

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