
祖父と旧白根町の歩みをまとめた著書を紹介する小松澄子さん=新潟市中央区
旧白根町(現新潟市南区)で約22年にわたって町長を務めた故野澤吉太郎と町の歩みをまとめた書籍「それでも大凧は舞う」(野島出版)を、孫の小松澄子さん(76)=東京都在住=が出版した。家族の記憶と、長年の取材から得た情報や写真を掲載。南区の名物行事である白根大凧合戦の中止と復活の歴史も取り上げている。
野澤吉太郎は1872(明治5)年生まれ。1924年1月から終戦直前の45年8月11日まで白根町長を務めた。実業家としても知られ、銀行や汽船、鉄道会社などの重役を歴任。白根地区の発展を支え、58年に亡くなった。...
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