
東北電力(仙台市)は、水田で生産者が削減に取り組んだメタンガスを、クレジット(排出枠)として買い入れる取り組みを始めた。新潟県や東北6県で生産者の収入を確保しながら、温室効果ガスの削減につなげる。
田んぼは長期間水で満たされるため、微生物が有機物を分解する過程でメタンガスが発生する。出穂前に水を抜く中干しの期間を長くすることでガス発生が抑えられ、排出削減につながる。
取り組みでは、温室効果ガスの排出削減量をクレジットとして国が認証し、取引を可能にする制度「J-クレジット」を活用。農業由来のカーボンクレジット導入支援を手がける「フェイガー」(東京)と連携する。
生産者は、中干し期間を過去2年平...
残り198文字(全文:498文字)