国土交通省北陸技術事務所(新潟市西区)は20日、操作の一部を自動化した除雪車両を建設業者らに公開した。人工衛星の位置情報を使い、雪を押しのける「プラウ」などが道の形状に応じて自動で動く仕組み。作業員の高齢化が進む中、経験が浅い若手オペレーターでも安全に作業できる効果が期待される。
新潟県と富山、石川両県の除雪作業員のうち、2022年時点で30歳以下は1割ほど。高齢化と技術の継承が課題となっており、北陸技術事務所が17年度から、自動化システムを搭載した幹線道路向け除雪トラックなどの開発を進めている。

通常、除雪作業員は車両の運転と、プラウなど除雪装置の操作を同時に行う。マンホールの段差を避けたり、交差点で雪を残さないようにしたりする除雪装置の操作は、道の状況把握や経験が欠かせない。精密な地図と人工衛星を活用し、この点を自動化した新型車両であれば作業員は運転に集中できるメリットが生まれる。...
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