妙高市の妙高高原地域などでリゾート開発を計画している外資系不動産投資ファンドのペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)は21日、開発1期目の中核施設のホテルについて、英ホテル大手のIHGホテルズ&リゾーツ(IHG)が展開する高級リゾートブランド「シックスセンシズ」のホテルに決定したと発表した。ホテル名は「シックスセンシズ妙高」で、2026年4月着工し、28年12月開業を予定する。
シックスセンシズは富裕層などに向け、中国や欧米など世界22カ国で27軒のホテルを展開するホテルブランドで、国内では京都市で24年にオープンしている。
PCGとIHGによると、ホテルは7階建てで、客室数はスイートルームを含め全57室。延べ床面積は2万7千平方メートルを見込む。「自然と調和する」などをコンセプトに、建築家の隈研吾氏らが設計。ホテル内に二つのレストランを併設するほか、ブティックやスパなども設置する。上層階には分譲型のレジデンス21戸を設ける。
PCGは2千億円規模を投資し、妙高杉ノ原スキー場周辺に商業施設やホテル4棟などを建設予定。ホテル1棟は格付け相場で五つ星に位置づけられるブランドを候補としていた。開発は2期に分かれ、シックスセンシズ妙高は1期目事業で最大のホテルとなる。
PCGのケン・チャン最高経営責任者(CEO)は「妙高高原の豊かな自然環境と文化遺産をたたえ、世界に誇るマウンテンリゾートに発展させることに情熱を注いでいる」とした。
妙高市の城戸陽二市長は「妙高の魅力が世界に発信されることに期待を抱いている。サステナビリティへの取り組みを重視すると聞いており、持続可能な観光都市の実現に寄与すると期待している」とコメントした。...
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