サトイモを収穫する飯利陽壱さん=胎内市中村浜
サトイモを収穫する飯利陽壱さん=胎内市中村浜

 東京から胎内市に移住し、農業に携わるようになった飯利陽壱(いいり・よういち)さん(68)が、市内の砂地で育てられたサトイモの発信に取り組んでいる。「砂地のサトイモを知ってもらい、胎内の特産品になればいい」と意気込んでいる。

 飯利さんは4年前、胎内市でカフェを開く妻の俊子さん(68)との結婚を機に移住。その後、五泉市の農業権平(ごんだいら)義輔さん(80)から、胎内市築地地区の海岸近くにあるサトイモ畑の水管理を依頼された。

 東京で会社を経営していた飯利さんは農業の経験がなかったが、「水の管理だけなら」と気軽に引き受けた。手伝ううちに、肉質がしっかりしていて粘りや甘みも強い胎内産のサトイモのおいしさ、栽培のこだわりなどを知る。今では...

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