ことし6月3日、昭和の野球界のヒーロー、ミスタープロ野球こと長嶋茂雄さん(89)が天国へ旅立ちました。11月21日、お別れの会が東京ドームで開かれます。新潟県内でも、長嶋さんの確かな足跡が半世紀以上前に刻まれていました。58年前の11月4日、長岡市の悠久山球場で行われたプロ野球でホームランを放ち、観衆をわかせていたミスター。そのホームランが引き起こしたまさかのアクシデントを知っていますか? 当時の「新潟日報」の紙面で試合を振り返ります。

 1967年(昭和42年)11月4日、巨人―大洋のオープン戦には1万9000人の観衆が、ミスターの勇姿を見ようと集まりました。絶好の野球日よりで、続々と市民が球場に足を運んだそうです。長嶋さんは5番サードで先発出場しました。

長嶋茂雄さんが悠久山球場で2ランを放った試合を伝える新潟日報スポーツ面(1967年11月5日付朝刊) ※タップ・クリックすると大きく表示されます

 一回裏の巨人の攻撃。いきなり長嶋さんの見せ場がやってきました。四球を選んだ4番王貞治さんが出塁。続く長嶋さんはレフトへ弾丸ライナーとなる2ランホームランをたたき込みました!

⚾ミスターの一撃食らうも笑顔の少年⚾

 長嶋さんの一撃は、球場を騒然とさせるまさかの出来事も引き起こしていました。...

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