
北陸新幹線の金沢―敦賀間が開業し、福井市内を走行する東京発敦賀行き「かがやき543号」=2024年3月
JR各社が整備新幹線の線路や駅を使う対価として国側に支払い、建設費の財源となっている貸付料の見直し議論がスタートした。資材高騰などで建設費が不足していることが背景にあり、支払期間の延長幅や料金水準が焦点。収益が増大していることから引き上げも議論の俎上に。沿線自治体では整備促進の新財源として期待が高まる一方、負担増となるJR側には警戒感が渦巻く。
▽前倒し
貸付料の支払期間や金額は、区間ごとに国側とJRの協定で決めるが、高崎―長野が開業した1997年10月以降、30年間定額での支払いが踏襲されてきた。開業済み5路線で年計800億円程度を徴収している。
国は未完成の北海道、北陸、九州新幹線長崎ル...
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