東京都中央区で開かれた「終活」の講座=14日午後
 東京都中央区で開かれた「終活」の講座=14日午後
 日本の死亡数推移

 パソコンで作れる遺言制度を新設する要綱案を、法制審議会部会がまとめた。超高齢社会を迎えた日本で、円滑な相続のため遺言の果たす役割は大きい。家族の在り方が多様化し、遺産を巡る争いはこれまでと様相を異にする可能性もある。偽造リスク回避と利便性向上の両立で、紛争の未然防止に一手を打つ。

 ▽ハードル

 「普通の家庭でも、相続争いはけっこう起きています」。1月中旬、東京都中央区の築地本願寺で開かれた「終活」の講座で、男性講師の声が響く。家や土地などの分割しにくい遺産の存在、介護負担の偏り…。自分の死後に親族がもめる要因は多数あるとし、誰にどの財産を残すかを確実に伝える手段として遺言を残す重要性を強調した...

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