
参院本会議の代表質問で答弁する高市首相=6日午後
高市早苗首相にとって就任後初の国会論戦の舞台となった代表質問が終了した。経済財政政策の基本方針として「責任ある積極財政」を掲げながら、防衛費増額など政策遂行に向けた財源論は深まらなかった。国会議員定数削減や企業・団体献金の規制強化を巡り野党との溝も目立った。3日間の議論を振り返った。
【防衛費と財源】
「この内閣は、経済あっての財政という考え方が基本だ」。首相は6日の参院本会議で、責任ある積極財政の定義を問われ「成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑え、マーケットの信認を確保しながら戦略的な財政出動を行う」と説明した。
ただ首相が唱える施策には多額の予算を要する。その一つが防衛費増額目標の前倒...
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