
パレスチナ自治区ガザ北部でがれきの中で立つ子ども=6日(ロイター=共同)
停戦合意から1カ月のパレスチナ自治区ガザではイスラム組織ハマスと、別の武装勢力が衝突するほか、略奪が横行する「無法地帯」(住民)となっている。停戦を主導する米国はガザ域外から監視し、イスラエルに停戦維持の圧力を強める。イスラエルのネタニヤフ首相は対パレスチナで強硬な国内世論を意識し、過度な内政干渉を警戒。混迷が深まるガザで、散発的な攻撃を続ける構えだ。
▽存在感
「警察や行政は機能せず、法律もない」。地元記者アスマさん(27)が共同通信のガザ通信員に憤りを語った。合意2日後の10月10日に停戦が発効し物資が運ばれ始めたが、治安悪化で物資の略奪が相次ぎ発生。アスマさんは「誰も取り締まれない」と...
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