
スーパーに並ぶコメ=10日午後、東京都練馬区の「アキダイ」
コメの価格が下がる可能性が出てきた。新米が高くて、売れ行きが鈍く、市場全体として在庫がだぶついていることが要因だ。ただ、高市政権は石破前政権が掲げた増産方針を一転させ、価格維持を優先する姿勢を鮮明にしている。農家から高値で集荷した農業協同組合(JA)と、安く仕入れたいスーパーとの神経戦が続きそうだ。
▽思案顔
「もう少し安くなるのを待つべきかどうか」。東京・練馬の庶民派スーパー、アキダイ関町本店を訪れた60代の主婦は思案顔だ。いま食べている備蓄米が少なくなり、店頭で新米の価格をチェックして回っている。
ブランドの新米5キロで5千円を超えるケースもある中、アキダイでは税抜き3980円の千葉県産...
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