
PR会社が作成した、ポスター制作費などの請求書のコピー
神戸地検が12日、PR会社買収疑惑で書類送検された斎藤元彦兵庫県知事を不起訴処分にした。刑事責任を問われることはなかったが、3日前には、斎藤氏を「2馬力選挙」で応援した政治団体「NHKから国民を守る党」の党首立花孝志容疑者が逮捕されたばかり。混乱が始まった疑惑告発文書問題の発覚から1年8カ月。斎藤氏は「真摯に受け止める」と繰り返す一方、一連の問題の静観を貫いてきた。専門家は「政治家としての道義的な説明責任がある」と強調する。
▽混迷
発端は昨年3月、兵庫県西播磨県民局長だった男性が斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した文書を配布したことだった。斎藤氏は「うそ八百」「公務員として失格」と厳しく非難...
残り845文字(全文:1145文字)












