
逮捕され東京地検から東京拘置所に向かう田中角栄元首相(中央)=1976年7月、東京・霞が関
自民党は70年前の結党以来、汚職などの「政治とカネ」問題を繰り返し、金権体質の根深さを露呈してきた。1976年に田中角栄元首相が逮捕されたロッキード事件、1989年の竹下内閣総辞職に至ったリクルート事件をはじめ、最近も派閥裏金事件など枚挙にいとまがない。国民の政治不信を払拭できずにいる中でも「癒着の温床」と指摘される企業・団体献金の改革は進みそうにない。
「政治への信頼を損ね、深くおわびする」。高市早苗首相(党総裁)は12日の参院予算委員会で、派閥裏金事件についてこう強調する一方、野党が求めた抜本改革には慎重姿勢を示した。女性初の首相に就き日本政治史を塗り替えたとはいえ、腐敗を一掃する姿勢は...
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