大谷翔平 今季の歩み
 大谷翔平 今季の歩み
 8月27日の先発登板で約2年ぶりに白星を挙げた米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(左)。9月28日のレギュラーシーズン最終戦では、自己最多を更新する55号本塁打を放った(共同)

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平がナショナル・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。2023年9月の右肘手術を経て投手に復帰した今季は盗塁数やスイング数を抑え、日々の調整に苦心しながら投打「二刀流」で進化。3月に東京で開幕した長い1年でその真価を証明し、自身4度目の栄冠に輝いた。

 ▽体調最優先

 当初、投手復帰は7月のオールスター明けを見込んでいた。だが、打者で試合に出ながら、実戦形式での練習登板でも負荷をかけて投手業の強度を上げるのは想像以上に過酷さを伴った。エネルギーを効率的に使うためメジャーでの登板をリハビリ代わりにする異例の形式を採用し、復帰を6月16日に前倒し。徐々に投球回数を伸ば...

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