東京電力福島第1原発周辺の視察に向かう新潟県の花角英世知事。右は東電ホールディングスの小早川智明社長=18日、福島県富岡町
 東京電力福島第1原発周辺の視察に向かう新潟県の花角英世知事。右は東電ホールディングスの小早川智明社長=18日、福島県富岡町
 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発6号機原子炉建屋内で行われた、外部電源を確保する訓練を視察する花角英世知事(右)=14日
 福島県の東京電力福島第1原発を視察する新潟県の花角英世知事(左から2人目)。同3人目は東電ホールディングスの小早川智明社長=18日(東電提供)
 福島・福島第1原発、新潟・柏崎刈羽原発
 国内の原発の状況

 新潟県の花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の再稼働に同意する方向で最終調整に入った。再稼働の是非を判断するため、今月に入り同原発の安全対策や福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の廃炉の現状を相次いで視察。史上最悪レベルの原子力災害を起こした東電が再び原発を動かすことに新潟県内で賛否が割れる中、21日とも目される記者会見で、花角氏が重い決断の理由をどう語るのか注目される。

 ▽痛感

 今月18日、福島第1原発1~4号機を見渡せる高台に花角氏の姿があった。東京電力ホールディングスの小早川智明社長らから事故当時の状況や、事故を踏まえた柏崎刈羽での安全対策の説明を受けたという。

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