
「告発 裏金」
本書は、自民党派閥裏金事件をきっかけに、かつて「安倍1強」とまで言われた最大派閥の旧安倍派が崩壊していく内幕を暴露するとともに、政治家たちの誤った認識や判断により、政治への信頼が失われていくさまを描いている。著者は永田町や霞が関に詳しい人物とされ、センセーショナルな書籍名とは裏腹に、保身や権力闘争に走る政治家たちの姿を淡々とした筆致でつづる。あまり語られていなかったであろう話も多く、読み応えがある一冊だ。
旧安倍派は長年、政治資金パーティー券販売のノルマ超過利益を議員に還流してきた。還流は政治資金収支報告書への記載がなければ違法だ。不記載は長年の慣行として派内に根付いており、違法との認識は共...
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