
笑顔を見せるサウジアラビアのムハンマド皇太子(左)とトランプ米大統領=18日、ホワイトハウス(ロイター=共同)
トランプ米大統領は7年8カ月ぶりにホワイトハウスを訪れたサウジアラビアのムハンマド皇太子を破格の厚遇でもてなした。巨額の対米投資を取り付け、2018年のサウジ人記者殺害事件は不問に。両者の蜜月ぶりが際立った。だがサウジとイスラエルの国交正常化を巡って皇太子の慎重姿勢は崩せず、交渉の険しさをうかがわせた。
▽転換
「未来の国王であり世界で最も尊敬される人物の一人だ。あらゆる問題で常に私と同じ立場を取ってきた」。18日、ホワイトハウス。トランプ氏は隣に座る皇太子に最大級の賛辞を贈り続けた。到着に合わせて戦闘機を飛行させ、昼食会に加え夕食会まで催した。
記者殺害事件では人権重視を掲げたバイデン前政...
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