昭和元(1926)年から数えてちょうど「昭和100年」を迎えた。私たちの暮らしや価値観は、戦争と復興、高度経済成長、バブル崩壊といった時代の流れとともに大きく変わった。その歩みに寄り添ってきた新潟日報をひもとけば、懐かしさや新鮮な驚きを感じられる。在りし日の記事をたどりながら、今を生きる知恵を考えたい。

「私たちは規制されている」との見出しで女子高生の制服について紹介する紙面

 「服装規制がきびしすぎる」など、高校生に対するタブーが生徒間に静かな関心をひいています。まっ白いブラウスに紺色のスカート。六月一日からサッと替わった女子高校生の夏姿はいかにもさわやかです。その整然たる“統一の美”の陰には、各学校の細かな指導があるようです。【昭和43(1968)年6月4日家庭面】

 「スカートは紺サージで十六本のまわりヒダ」「くつ下は白のソックス」「パーマやさか毛はむろんごはっと」-。本紙記事では、新潟市内の女子高生の制服や頭髪にまつわる校則を紹介している。制服が普及していく一方、着こなしや頭髪、化粧などについて細かいルールを定める学校もあった。

 理由について、...

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