
積極財政で見込まれる影響
政府が21日にまとめる経済対策の規模は21兆円台に膨張する。高市政権は「責任ある積極財政」を掲げるものの、金融市場は赤字国債に頼る大規模な歳出と、財源論を先送りした減税策に懸念を強める。日銀の利上げ時期を巡る思惑が交錯する中、円安が加速し、国債を手放す動きも止まらない。
▽冷ややか
「かなりペースが速い。予想以上だ」。ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは、円安進行、国債売りによる長期金利の急騰は拡張的な財政政策が要因の一つとみる。片山さつき財務相は「高い緊張感」で動向を注視すると繰り返すが、市場の反応は冷ややかだ。
20日の東京外国為替市場では1ドル=157円台後半で取引され、前日...
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