サッカー男子の日本―オーストラリア戦で、笛だけでなく、旗も使うサッカーの主審=福島県Jヴィレッジ
 サッカー男子の日本―オーストラリア戦で、笛だけでなく、旗も使うサッカーの主審=福島県Jヴィレッジ
 柔道の試合中、選手に触れ「待て」の指示を知らせる審判=17日、東京武道館
 バスケットボール男子のアルゼンチン戦で、手話で指示を出す須田監督=17日、大田区総合体育館
 射撃女子ライフル伏射の試合後、取材に応じる桂玲子(右)と手話通訳者=20日、味の素ナショナルトレーニングセンター
 号砲を光で知らせる陸上の「スタートランプ」=17日、駒沢陸上競技場
 外国人選手取材の手話通訳の流れ

 折り返しを迎えた聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」では、スポーツに不可欠なコミュニケーションに、声や音に代わる方法が用いられる場面が多い。報道陣のインタビューも、口頭でのやりとりと手話が入り交じる。さまざまな国・地域の言語や、相手の聴力に応じた多様なスタイルで意思疎通が図られている。

 ▽振動

 ドスン、ドスン。20日に行われたバスケットボール女子の日本―ギリシャ。スローインの際、主将の若松優津(KHD)が床を強く踏みならすと、コートの反対側に向かおうとしていた味方がぱっと振り向き、ボールを受けた。振動で状況や意思を伝えるための工夫だ。戦術はほとんど手話で確認し、若松は「とにかく...

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