
ドリスコル米陸軍長官(右)と会談するウクライナのゼレンスキー大統領=20日、キーウ(ウクライナ大統領府提供・AP=共同)
トランプ米大統領がウクライナに27日までの和平案受諾を迫った。成果を急ぎ、汚職事件で揺らぐゼレンスキー政権の足元を見透かして一気呵成の外交攻勢に出た。領土と主権で譲れない一線を守りたいウクライナは修正を模索するが、かじ取りを誤れば米国が支援を止める恐れもある。国の尊厳に関わる「究極の選択」を強いられる可能性が出てきた。
▽幻想
「気に入らないなら、ただ戦い続けるべきだ」。トランプ氏は21日、ホワイトハウスで記者団を前に、ゼレンスキー大統領を突き放した。厳しい冬を迎えたウクライナには「平和を得る方法がある」と語り、受諾するよう圧力を高めた。
21日にゼレンスキー氏と電話会談したバンス米副大統領...
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