【衆院議員定数削減】「身を切る」改革で推進力

　衆院議員定数１割削減を目指す日本維新の会は、本拠地大阪で成功体験を得た。府議会の「身を切る」改革への支持を、財政再建の推進力に転換。単独過半数を占める状況が続く中で、議会は効率重視へと変わり続ける。少数意見にも配慮していると強調するものの、他党は知事の独断を許していると批判。有識者は国会論議に当たり、幅広い理解を求める。

　▽資格

　自民党との連立合意に際し、維新は社会保障改革を掲げた。国民負担増につながり得るだけに、定数減によって「初めて改革する資格が生まれる」と吉村洋文代表は主張する。念頭にあるのは大阪での「実績」だ。

　母体の政治団体・大阪維新の会として、２０１１年４月の統一地方選で府議会の...